こんにちは、自作PCを光らせるのが趣味なあーさんです。
「LEDライティングで光るパソコンを作りたい!」と色々調べてみても、結局どうしたらいいか分からないとお悩みではないでしょうか?
ということで「自作PCの光らせ方講座」を作成しました!
「光る自作PCには何が必要か」「接続の仕方が分からない」など初心者の方に多い疑問を分かりやすく解説していきます。
意外と簡単に自作PCを光らせることができるので、ぜひ見ていってください。
それでは、どうぞ!
光らせ方の種類を知ろう(LED・RGB)
自作PCを光らせる上でまず知ってほしいのが、LEDパーツの光らせ方の種類についてです。
パソコンを光らせるときに使うLEDパーツには「単色LED」「RGB LED」「アドレサブルRGB」「独自規格アドレサブルRGB(以下、独自規格ARGB)」と4種類の仕様があり、それぞれ光り方に違いがあります。

どれも名前が似ていてややこしい
それぞれ光り方の仕様を見てみると…
単色LED
パーツに決められた色のLEDが搭載されており、その色でしか光りません。

単色LEDは色の変更ができないLEDですが、自動で虹色に光るタイプもあります。
RGB LED
RGB LEDは、色を指定して光らせることができます。
LEDへの色の指定はできますが、パーツにある一つ一つのLEDは全て同じ色でしか光らせることができません。
また、他にRGB LEDパーツが複数接続されていると、全て連動して同じ色、同じ光り方をします。
RGB LEDは、色の変更はできるが、パーツにある一つ一つのLEDと複数接続されたLEDパーツは全て同じ色で光る。

RGB LEDパーツは最近ではほとんど見なくなりました。次に紹介する上位互換のアドレサブルRGBに置き換わってるようです。
アドレサブルRGB
アドレサブルRGBは、色を指定して光らせることができます。さらに、パーツにあるLEDで「光の演出」ができます。例えば、パーツ単体を流れるような光り方など様々な発光パターンが可能となります。
他のアドレサブルRGBパーツが複数接続されていると、全てパーツは連動して同じ色、同じ光の演出になります。

全パーツが連動するのはRGB LEDと同じですね。
アドレサブルRGBパーツの特徴は「光の演出」です。基本的にはLED一個単位での「色の指定」はできません。(半分は赤、半分は青などの演出・表現ができません)
LED一個単位で「色の指定」をしたい場合、次に紹介する独自規格アドレサブルRGBでできます。
独自規格アドレサブルRGB
独自規格アドレサブルRGB(以下、独自規格ARGB)は、パーツにあるLED一個単位で「色の指定」と「色の演出」ができます。さらにLEDパーツが複数接続されていてもパーツごとに色の演出・指定ができます。
パーツごとに色の演出・指定ができると、複数接続されたパーツ全体を流れるような光を演出したり、それぞれの発光の演出を変えたりなど光り方の表現の幅が大きく広がります。

一番自由度が高いLEDパーツですね。
4つの光り方の違いを簡単にまとめると
単色LED | 色の変更が不可 |
RGB LED | 色の指定が可能。複数接続したパーツは全て同じ色で連動 |
アドレサブルRGB | 色の指定と色の演出が可能。複数接続されたパーツは全て同じ色・演出で連動 |
独自規格 アドレサブルRGB |
LED一個単位で色の演出・指定が可能。複数接続されたパーツは個別で色の演出・指定が可能。 |
単色LEDがとても安く、価格は高いですが、独自規格ARGBは演出力が一気に広がります。
LED仕様による接続方法の違い
4種類あるLEDの光らせ方の仕様を紹介しましたが、接続方法もLEDの種類によってそれぞれ異なります。
単色LEDの接続方法
単色LEDは色を変えられない事もあり配線が簡単で、電源供給するだけで光らせることができます。
単色LEDに電源供給をする方法は二通り
- マザーボード上のファン用のピンに接続
- 電源ユニットに直接接続
順に解説していきます。
マザーボード上のファン用のピン を使う
PC用のファンにはマザーボードに接続できる3pin端子と4pin端子どちらかがあります。どちらもマザーボード上のファン用のピンに接続することでファンを回転させることができ、LEDが付いてると一緒に光らせることができます。
マザーボード上のファン用ピンは4pinですが、3pin端子でも接続ができます。
ちなみに3pin端子と4pin端子の違いは
- 3pin端子のファンは回転数の調整ができない
- 4pin端子のファンは回転数の調整ができる

回転数が調整できる4pin端子のファンはPMWファンとも呼ばれ、価格も3pinファンより少し高いです。
電源ユニットから直接供給
単色LEDへのもう一つの電源供給方法
ファンにあるペリフェラル端子を電源ユニットのペリフェラル電源に接続することでファンの回転とLEDが光ります。
ペリフェラル接続はマザーボードに接続しないため回転数の調整ができません。もともと回転数の調整ができない3pinファンでペリフェラル接続を使うことになります。
以上が単色LEDの接続方法です。
単色LEDは電源供給のみで光らせることができるので接続方法もシンプルです。
単色LEDを複数接続したい場合
単色LEDファンを複数接続したい場合、マザーボード上のファン用ピンや電源ユニットのペリフェラル電源の数が足りない場合があります。
そのような時は分岐ケーブルを使います。
分岐ケーブルには種類があるのですが、おすすめは、
どちらも電源ユニットのペリフェラル電源から3pin/4pinに分岐します。
ちなみに4pin分岐ケーブルはファンの回転を制御する必要があるので、一本別に出ている4pin端子をマザーボードに接続することで回転数制御ができるようになります。

4本の分岐がありますが、回転数の調整はまとめて制御することになります。
以上が、単色LEDの複数接続方法です。
RGB LED・アドレサブルRGBの接続方法
「RGB LED」と「アドレサブルRGB」は光り方の制御ができる分、「RGB端子」という光る色を制御する端子があります。
つまり、「RGB端子」と「ファン回転用の端子」両方を接続する必要があります。
RGB端子は2種類
RGB LED とアドレサブルRGBにはRGB端子がありますが、それぞれ使用するRGB端子の種類と接続先が異なります。
RGB LEDの端子は4pin、アドレサブルRGBの端子は3pinが使われており、接続先もpin数と同じヘッダーに接続します。
RGBパーツを複数接続したい場合
RGBファンの3個や5個セットなどのセット売りには専用のコントローラーが付属していることがほとんどです。
基本的には専用のコントローラーを使いRGBパーツの複数接続をします。
ちなみに電源ユニットからコントローラーに電源供給できるため、安定してRGBパーツに電源供給ができます。
例: コントローラーを使った接続方法
- 複数のRGBファンをコントローラーに接続
- マザーボードとコントローラーを接続(回転数とRGB管理)
- 電源ユニットとコントローラーを接続(電源供給)
上記のコントローラーは一例です。コントローラーの中にはRGB端子のみ接続で、ファン端子はマザーボードから直接接続するタイプもあります。
マザーボードにRGB端子が無くても使えるコントローラー
低グレードのマザーボードには4pinRGBヘッダーや3pinARGBヘッダーが無いものも多いです。
RGBヘッダーがない場合、コントローラーをマザーボード接続なしで使えるリモコン付きコントローラーを使うことで解決できます。
接続にマザーボードが必要ないので接続方法も簡単です。
ただし、PC上から操作ができなかったり・光り方の演出が少なかったりします。
独自規格アドレサブルRGBの接続方法
独自規格アドレサブルRGB(以下、独自規格ARGB)が使われているパーツのRGB端子には、メーカー独自のRGB端子が使われています。
メーカーの独自規格なのでマザーボードには直接接続できず、接続先は専用のコントローラーとなります。
独自規格ARGBファンの3個セットまたは5個セットなどのセット売りには専用のコントローラーが付属しています

独自規格ARGBファンから専用のコントローラーに接続。専用のコントローラーからマザーボードに接続することになります。
また、専用コントローラーとマザーボードの接続には、USB2.0端子&ヘッダーを使います。
専用のコントローラーとUSB2.0端子を使った接続例は以下の通り
マザーボードのUSB2.0ヘッダーは他に使うことも多いので足りなくなる場合、USB2.0ヘッダーを分岐する必要があります。

低グレードのマザーボードにはRGBヘッダーがないものも多いです。USB2.0はほとんどのマザーボードにあるので、独自規格アドレサブルRGBの一つの利点と言えますね。
独自規格の端子の問題
独自規格のRGB端子が使われていると、AメーカーのコントローラーにBメーカーの独自規格ARGBパーツが接続できないといった問題が出てきます。
メーカーを揃えないと専用のコントローラーを増やすことになり、余計な配線が増えたり、RGB制御ソフトが別になり光り方の連動ができなくなったりとデメリットがあります。
専用コントローラーを必要とする独自規格ARGBファンなどはできるだけメーカーを揃えることをおすすめします。

独自規格は、ARGBパーツで有名なコルセア、サーマルテイク、NZXTなどで使われています。
当ブログではメーカー別にRGBパーツをまとめた記事を作成しているので参考にどうぞ!

まとめ:どのように買えばいいか
各LEDの光り方仕様・接続方法をまとめました。
LED制御 | 接続方法 | 3セット価格 | |
単色LED | 不可 | 電源供給 | ¥1,700 |
RGB LED | 可能 | RGB4pin | – |
アドレサブルRGB | 細かく可能 | ARGB3pin | ¥3,000~ |
独自規格 | パーツごとに細かく可能 | USB2.0 | ¥8,000~ |
価格が安いのは単色LEDですが、個人的にはアドレサブルRGBがおすすめです。単色LEDで同じ色だと飽きてしまったり 、光らせた色のイメージが違ったときの変更ができません。アドレサブルRGBなら価格もそこまで高くはなくLEDの演出力がそこそこ高いです。
また、独自規格ARGBは高価ですが演出力は最強です。光り方に拘りたい方におすすめですね。僕は大好きです。
アドレサブルRGB、または独自規格ARGBのパーツを使いたい場合、パーツの端子がARGB3pin(アドレサブルRGB)、USB2.0(独自規格ARGB)を使うものかを確認し、マザーボード側にもARGB3pinヘッダ、USB2.0ヘッダがあるか製品ページ、製品画像などで確認が必要です。
大抵のマザーボードにはUSB2.0ヘッダはありますし、低グレードマザーボードではない限りARGB3pinもあります。
配線も難しいように思えますが、実際にやってみると結構簡単なので、ぜひ挑戦してみてください。
光る自作PCを完成させたときは感動モノですよ!
以上、自作PCの光らせ方講座でした。
当ブログでは、おすすめのアドレサブルRGBパーツ・独自規格ARGBパーツをまとめている記事もあるので、ぜひ見ていってください。

