こんにちは、自作PCが趣味なあーさんです。
この記事では、空冷CPUクーラーと簡易水冷の選び方とそれぞれのおすすめを紹介していこうと思います。
さそではさっそく見ていきましょう!
CPUクーラーの種類
空冷CPUクーラーとは
名前の通りCPUを空気で冷やすタイプのクーラー。
CPUの熱をヒートシンクに移し、CPUファンの風を送って空気で冷やす構造をしています。
簡易水冷とは
CPUを水を使って冷やすことから簡易水冷と言われています。
CPUの熱をヘッドと呼ばれるところで受け、チューブの中に流れている水を使いラジエーターに熱を送ります。
熱を持ったラジエーターをファンで放熱し、冷えた水をヘッドに戻す仕組みになっています。
CPUクーラーの選び方
空冷と簡易水冷どっちが良い?
空冷は価格が安く、簡易水冷は高いです。できるだけ予算を抑えるなら空冷になりますが、使用するCPUやグラフィックボードなど、PC環境によっても変わってきます。
簡易水冷が必要になる場面は以下の通り、
- Intel Core i7、AMD Ryzen7以上のCPUを使用
- RTX3080などの高発熱グラフィックボードを使用
- かっこいいPCを組みたい
・CPUの発熱に合わせて決める
Intel Core i5、AMD Ryzen 5以下クラスのCPUなら、大きく発熱しないため、空冷CPUクーラーが予算を抑えられておすすめです。
反対に性能が高く発熱するCPU、Intel Core i7、AMD Ryzen 7以上のクラスなら、簡易水冷か1万円ほどするハイエンド空冷CPUクーラーを使うことで余裕を持って冷やすことができます。
・高発熱のグラフィックボードからCPU冷却装置を逃がす
ハイエンド空冷クーラー使用で冷却性能が高くても、グラフィックボードの排熱が空冷クーラーのヒートシンクを温めてしまい、冷やしきれないといった問題がでてきます。そのような場合、簡易水冷を使ってグラフィックボードの発熱から逃がすことで安定してCPUを冷やすことができます。
具体的には簡易水冷のラジエーターをPCケース前面に持ってきます。前面から取り入れた空気によって先にCPUを冷やすことができます。グラフィックボードの排熱から冷却装置(ラジエーター)を逃してあげることが大切です。
空冷のサイドフローとトップフローの違い
空冷CPUクーラーには、サイドフロー型とトップフロー型があり、それぞれ使用用途が異なってきます。
現在主流のサイドフロー型はヒートシンクの面積を稼ぎやすくCPUを冷やす能力は高いです。ただし、面積を稼ぎやすい分クーラーの高さが出てしまうため、小さいPCケースには物理的に入らない場合もあります。
トップフロー型は、マザーボードに吹き付ける風の流れになるため、CPUと一緒にCPU周辺のM.2 SSDなどの機器を冷やせるのが特徴です。冷却性能はサイドフロー型より落ちてしまいます。
また、クーラーの高さが抑えられるため小さいPCケースに使用されることが多いです。
ちなみにサイドフロー型はマザーボードを冷やせないわけではありません。マザーボードにもある程度の風を送ってくれますし、ケース全体の空気の流れ(エアフロー)を考えるとサイドフローの方がケースを全体的を冷やすことができます。

基本的にはサイドフローがおすすめ!
簡易水冷の240mm、280mm、360mmの違い
簡易水冷に使われるラジエーターにはいくつかのサイズがあります。
例えば120mmのファンを2個搭載できるラジエーターは、240mm簡易水冷と呼ばれています。実際のラジエーターのサイズは、240mmより大きいですが、タイプは240mmとなります。
同様に120mmファンを3個搭載できるのは360mm簡易水冷。140mmの大きいファンを2個搭載できるのは280mm簡易水冷です。
280mm簡易水冷は140mmの大きいファンが使われているので、面積や風量により、冷却効果は360mmとほとんど変わりません。
空冷CPUクーラー(サイドフロー)のおすすめ
高コスパ 人気No1「サイズ 虎徹 Mark II」
回転数:300~1200 | ノイズ量: 4.0 ~ 24.9dBA | 寸法:130x83x154mm(幅x奥行x高さ)| 重量:645g
CPU目安:AMD Ryzen5、Intel Core i5
CPUクーラーの超人気商品「虎徹 Mark II」。
ハイスペックなCPUではない限り、このクーラーを使っておけば問題ないってほどの定番クーラーです。
最大回転数は1200rpmと静音仕様ですが、大きさに対しての冷却性能は優れています。
目安として、普段使いならRyzen 3700X、Core i7 9700KまでのCPUなら、このクーラーで十分に冷却することができます。
小型で高コスパ「サイズ 白虎弐」
回転数:300~2300 | ノイズ量: 7.0 ~ 28.9dBA | 寸法:112x84x130mm(幅x奥行x高さ)| 重量:455g
CPU目安:AMD Ryzen5、Intel Core i5
上記の「虎徹 Mark II」より高さが154mm→130mmと小型化された「白虎弐」。
その分ヒートシンクが小さくなったが、ファンの回転数が上がってるため冷却性能にほとんど違いはないです。ただし、高回転時のノイズ量が上がっており静音性は低下。
価格も「虎徹 Mark II」より安価なため、高負荷な使い方をしない場合は「白虎弐」のがコスパよく使うことが出来ます。
AMD版とインテル版があるため購入時には注意が必要。
[インテル版]
[AMD版]
ミドルクラス定番「サイズ 無限五 Rev.B」
回転数:300~1200 | ノイズ量: 4.0 ~ 25.0dBA | 寸法:130x110x155mm(幅x奥行x高さ)| 重量:890g
CPU目安:AMD Ryzen7、Intel Core i7
「虎徹 Mark II」よりヒートシンクが大きく、ヒートシンクまで熱を運ぶヒートパイプも4本から6本に増えて冷却性能が上がった。
もちろん価格も上がっているが、コストパフォーマンスは悪くないので、虎徹よりグレードアップさせたかったり、長時間のエンコードなど高負荷が続くような使い方をするなら、「無限五 Rev.B」をおすすめしたい。
高冷却&静音 人気クーラー「Noctua NH-D15」
回転数:300~1500 RPM | ノイズ量: 19.20dbA – 24.60dbA | 寸法:160x150x165mm(幅x奥行x高さ)| 重量:1,320g
CPU目安:AMD Ryzen7、Intel Core i7
「Noctua NH-D15」は、大きさに対しての冷却性能・静音性が高く、現在最高のCPUクーラーの1つと言われています。
見た目が茶色いのが気になるという指摘もありますが、気にしない人にとって「Noctua NH-D15」は最高のCPUクーラーになるでしょう。
追記:ファンとヒートシンクが黒くなっているブラックモデル登場
[ブラックモデル]
[シングルファンモデル]
冷却最強の空冷「DEEPCOOL ASSASSIN III」
回転数:400~1400 | ノイズ量: 21.40dbA – 34.2dbA | 寸法:161x140x165mm(幅x奥行x高さ) | 重量:1,460g
上記の「Noctua NH-D15」と比較されることが多く、ASSASIN3はNoctuaより静音性が下がり、冷却機能がアップしたCPUクーラーです。
注意してほしいのが、高さが165mmもあるのでケースを選びます、事前にPCケースに入るか調べておくと良いでしょう。
冷却性能が高いので、とにかく空冷で冷やしたいかたに「DEEPCOOL ASSASSIN III」はおすすめです。
空冷CPUクーラー(トップフロー)のおすすめ
定番トップフロー「サイズ 超天」
タイプ:ファンとヒートシンク | 回転数:1300 | ノイズ量: 12.0 ~ 24.9dBA | 寸法:130x130x120mm(幅x奥行x高さ)| 重量:550g
CPU:Ryzen 3600、Core i5-9400F
サイドフロー型の虎徹のトップフロー版として作られた「サイズ 超天」
虎徹同様に価格を抑えながらも、優れた冷却性能を持っています。CPUへの冷却性能は虎徹よりは少々劣りますが、マザー周辺の冷却効果があるのでトータルで見れば同等の性能と言ってもよいでしょう。
取り付けに関してAMD機では結構苦戦するので、マザーボードをケースから取った状態で取り付けると良いです。
ミドルクラスのCPUを、安くてマザー周辺もCPUと一緒に冷却したいなら「サイズ 超天」はおすすめです。
薄型トップフロー「サイズ 手裏剣弐」
薄型トップフローの定番商品「サイズ 手裏剣弐」
あまり冷えない薄型の中でも、冷却性能は高めで極小系のケースと相性がとても良い。
高さを抑えたクーラーを探してるならおすすめ
最強のトップフロー「サイズ グランド鎌クロス3」
タイプ:ファンとヒートシンク | 回転数:1300 | ノイズ量: 12.0 ~ 30dBA | 寸法:140x171x147mm(幅x奥行x高さ)| 重量:790g
CPU:Ryzen 3700X、Core i7-8700K
トップフローの中でも大型のCPUクーラー「サイズ グランド鎌クロス3」
冷却性能はトップフローとしては最高クラスで、周辺機器も一緒に大きく冷やしてくれます。
他パーツとの干渉しないようにパーツ構成を考える必要があります。
簡易水冷CPUクーラーのおすすめ
簡易水冷の定番「Corsair PRO RGB」
ポンプスピード1,000~2,800 / ファン回転数500~1800 / ファンノイズ / 21~38dBA
優秀な水冷ラジエータとヘッドにRGB LEDを搭載したコルセアの定番簡易水冷「PRO RGBシリーズ」
信頼性と冷却効果が最上位のAsetekのポンプを使っており、価格も低くコストパフォーマンスはかなり高い。
モデルも240,280,360mmと揃っており、簡易水冷で重要となる保証は5年と安心。
簡易水冷を始めてみたい人や、安くて性能の良い簡易水冷を探してる人に「コルセア PRO RGBシリーズ」をおすすめします。
[360mmモデル]
[280mmモデル]
[240mmモデル]
オシャレで定番な簡易水冷「NZXT KRAKEN」
ポンプスピード1,000~2,800 / ファン回転数500~1800 / ファンノイズ / 21~38dBA
NZXTから出ている黒がかっこいい「NZXT KRAKENシリーズ」
上記のコルセアと同様、中身は信頼性と冷却効果が高いAsetek製で作られています。(ファンは違うが冷却性能はほぼ一緒)
見た目は黒で統一されていてかっこいい。ヘッド部分も鏡面を使いオシャレにLEDを光らすことができます。
とにかくおしゃれな簡易水冷を設置するなら「NZXT KRAKENシリーズ」をおすすめします。
[360mmモデル]
[280mmモデル]
[240mmモデル]
[140mmモデル]
KRAKEN液晶モニターver「NZXT KRAKEN Zシリーズ」
KRAKENの水冷ヘッドに液晶が付いた簡易水冷「Kraken Zシリーズ」
液晶モニターには最大容量20MBの動画や静止画が表示できる他、専用ソフト「CAM」による温度情報表示が用意されています。
ASUS推奨 最強の簡易水冷「ASUS RYUJIN」
ASUSから出ているハイエンド水冷「RYUJIN 360」「RYUJIN 240」
簡易水冷で質を大きく上げるものの一つにファンがあり、なんとこのモデルはNoctuaの高性能・静音性抜群冷却ファン「Noctua industrial-grade iPPC-2000 PWM」が搭載されています。450~2000RPMの範囲内で速度調整が可能。
ヘッド部分には、60mmファンが付いていて周囲を冷やせるのも特徴。そのファンの上にはアドレッサブルLEDイルミネーションとディスプレイが付いており、ソフトを使って表示する画像やテキストをカスタマイズできます。
ただし、ファン制御を行うにはASUSのマザーボード環境で「AI Suite III」が必要になります。
ASUSのマザーボードを使っていて、最高性能の簡易水冷を使いたいなら「RYUJIN 360」「RYUJIN 240」がおすすめです。
[360mmモデル]
[240mmモデル]